ようやく、今週の診療が終わりました。
一週間なんて、あっという間ですね。
私の勤務するクリニックは、土曜日は予約枠一杯です。しかしながら、予約枠をはみ出しても、フォローしなければいけないクライアントがいるので、土曜日は残業必至です。
ただ、土曜日にいらっしゃるクライアントの方々は、仕事や学校に行けているくらいに回復されているからこそ、土曜日にいらっしゃるのであり、そういう意味では、喜ばしい限りです。
抗うつ薬の増量は簡単にしても、減量に関しては、かなり慎重さが必要ですので、そういう意味では神経を使いますが。
プライベートでは家人がインフルエンザにかかっており、なにかバタバタと一週間が過ぎてしまいました。
明日は、ようやく、我が趣味である愛車(旧ミニクーパー)の、整備、一部補修の時間がとれそうです。(詳細は表ブログで、、ww)
またまた、話がそれました。
やはり、私の危惧しているのは、新政権の医療費に対するスタンスです。
勤務医、それも、救急医療、小児科、産婦人科等に手厚くという意見は賛成です。
ただ、そこの財源をどこから持ってくるかが問題です。
最近の色々なニュースソースを見ていると、「開業医院長vs勤務医の収入格差」と、
あからさまに、アホなデータを根拠に、町医者の収入を減らした財源を勤務医にという
世論操作の意図を感じるのは私だけでしょうか?
そこを開業医の診療報酬を減らすというアイディアにしたいなら、それは、完全な医療崩壊につながります。
精神科医療に限って考えてみましょう。
町医者レベルでは、大きな検査、CT,MRI等を導入することは困難であり、
ひたすら、再診料、精神療法(しかも週一回のみ!!)が主な収入です。
そもそも、私には、精神療法週一回のみの算定が疑問です。
調子が悪い人は、週2,3回来てもおかしくないでしょう?
特に、若年者のSSRIの投与に関して、衝動性、攻撃性が増す等と、あおるだけあおっておいて、
慎重投与等と言っていますが、、、
それだったら、若年者にSSRIを投与した場合、投与初期に、毎日、来てもらって判断すべきではないでしょうか?それが、医道では?
うちのクリニックに関しては、医道を重点的にと考えておりますので、赤字がでようが、どうしようが、上記の様な症例に関しては、細心の注意を払います。
ここで、政府、厚労省が、開業医の診療報酬を下げた場合、うちのようなクリニックは、はっきりいって、つぶれるのではないでしょうか?
特に、現在の政府が、精神医療を軽く見ているなら、診療報酬は下げられる可能性があります。
もう、おわかりですよね。
国は、雇用や、介護、現在の社会体制の影響でうつ病になっている、すなわち、政府の利権や、雇用対策の力の無さで、うつ病を増産させているとしたら、その受け皿は、つぶれた開業医達の後始末をすべく、大病院の精神科の勤務医の方々になるという構図を、理解しての議論ですよね。
国は、こころの対策を考慮に入れていないですし、なにより、私の地域の精神科医高齢化、院長逝去に伴い、精神科難民が増えた事実をご存じないようですし。
心の闇をかかえたまま、とりあえず、税金払えとww(失笑)
ちなみに、私は先日、相手方の一方的な過失による追突事故にあいました。
とある総合病院に運ばれました。
典型的なむちうち事故なのですが、事故翌日、予約制にもかかわらず、2時間待たされました。
こっちは、痛みと、ゲロ吐きそうなくらい、気持ち悪かったのですが、、、
整形外科ですら、この有様です。担当医が手術に入っていたという理由だったのですが、
(なら、尚更、町医者が重要なのでは??)
さぁて、お立ち会い!
政府が、医療の質や町医者の役割を無視して、医療費をけちった場合、どうなるのでしょう?
見物ですね。
私の地域のような、医療難民がどっと大病院に集中します。
その患者、きっちり、診てくれるんやろなぁ??責任もってなぁ!!
精神医療の場合、待合室で待っていることすら、つらく感じる人も多いです。
それだからこそ、私どものクリニックは予約制を取り、一人一人の患者さんに対応しています。
ちなみに、私は、若い頃から村上龍氏の作品が好きで、JMMというメールマガジンを購読しています。
http://ryumurakami.jmm.co.jp/index.html
この、最近の医療政策に関しては、この記事が私の言いたいことと、共感出来る気がしています。
http://ryumurakami.jmm.co.jp/dynamic/report/report22_1828.html
国の今後の医療政策を懸念しています。
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