最近は抗うつ剤の処方にも様々な選択肢が出てくるようになりました。
最近はSSRIと呼ばれるセロトニンの再取り込みを抑制する薬がメインだったのですが、、
これを処方すると、かなり効果はあります。
しかし、巷のニュースにあるように、攻撃性、衝動性が上がる危険性を指摘する意見も
増えてきたのです。
診断の見極めの時点で、その人に性格だとか、躁鬱病の可能性について、把握していれば
安全な薬なのですが、、、
もしくは、処方してから数日後に来院してもらうとか。
私は、若年の方々にこの処方をするときは必ず数日後に来院してもらいます。
これは、厚労省の算定では、一週間に一回という精神療法の規定外になり、ぶっちゃけ、クリニックの赤字になります。しかし、人の生命、人道、医道的にそんなことは言ってられないでしょう、、、
やはり、この症状があれば、これに相当するというevidence主体の処方には、
かなり疑問を感じます。それはある程度のクライアントが良き結果を得たという現象であり、
複雑な病態を認めているクライアントに単純に処方するのは間違っている気がします。
DSMの統計学的な概念ではなく、人と人の、交流、疎通性、そして、なによりも信頼関係が成り立った上で、それぞれの方にあった処方があります。
統計に偏った治療は、精神科医の思考能力を奪うようなそんな気がします。
まぁ、おばかな医療者には、それはそれで指針になるんでしょうが、、、
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